不思議の国のアリス(吸血鬼ハンター)のステマ

これは『ヴァンパイアハンター・リンカーン』や『高慢と偏見とゾンビ』の何番煎じなんでしょうか。つーか表紙は某ゲームの衣装デザインのまんまで完全にアウトだし。
Amazonプライム会員は月1冊、指定されたKindle用電子書籍の中から1冊タダで貰えるKindleオーナー ライブラリーなるサービスがあるんですが、その中で適当に洋書漁ってたらこんなの見つけました。
プライム会員じゃなくても99円なのでお得感はあまりありませんが、無料ということでポチり。

とりあえず読んでみましょう。

Alice was beggining to get very tired of sitting by her sister on the bank,
(アリスは川辺に座る姉の横で、とても退屈していました。)

あー。お馴染みの出だしやね。
このパターンはもしや――

―and of having nothing to do but wait for nightfall when the bloodsuckers would come out.
(――夜が訪れ吸血鬼どもが這い出してくるのを待つ以外に、何もやることがなかったのです。)

出た―!
著作権の切れた有名小説の文章を堂々とパクって、部分的にトンデモを挿入する『高慢と偏見とゾンビ』の手口!
さすが、著者の一人目にルイス・キャロル本人の名前を書いているだけあります。

ちなみにこのアリス、姉の横でやってることといえば夜に備えて杭削り。古くからの吸血鬼ハンター一族で、彼女自身今や最強のハンターの一人に名を連ねているそうです。
このあと御存知の通り白ウサギが彼女の横を通り過ぎるのですが、その「血の女王に首を切られてしまう」という言葉に興味がわき、アリスは不思議の国へと迷いこんでいくという展開。
良いですね、とても良い。ぜひ厨二の同胞たちには、血の女王と書いてマーテル・サンギーナムとか脳内で発音してもらいたいものです。
題材的にも映像的にも受けそうなので、映画化まで行ってほしいなあ。
その前に、電子書籍専用ではなく紙媒体で出版できるくらいの資金を獲得しなけりゃいけませんが。

まあそんなマイナー作品ですが、高校生レベルの英語が読める人にはオススメ。
もともとが児童文学なだけあり、それをパロった本書も洋書の中ではかなりハードルが低くなっています。少なくとも『高慢と偏見とゾンビ』の原著に比べたらスラスラ読み進められそうですね。
自分も就職してから洋書を読む機会がほとんど皆無だったので、リハビリがてらこの週末のうちに読んでしまいたいと思ってます。

関連動画:映画版『高慢と偏見とゾンビ』

主人公役の女優が変更になったらしいけど、いつ完成するんだろ……)

comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。